柳沢厚生労働大臣の「女性は産む機械」発言が問題になっている。
「15歳から50歳の女性の数は決まっている。産む機械、装置の数は決まっているから、あとは一人頭でがんばってもらうしかない」という発言。
これは、1人の女性として、母として「ちょっと待った!」と言いたい気分。
官僚の人たちが、少子化政策などを考える時には、女性の人口と出生率などと「数字」で色々と仮説をたてて、議論をしているのだろうけど……
その議論の延長上で、同じ口調で大臣はしゃべったんだろうけど……
こんな「数字」だけしか見ていない大臣や官僚がいくら少子化対策を考えたって、的外れになるに決まってる。
女性や夫婦や家族が、子どもを産んで育てるというのは単純なことではないはず。
確率論的に考えられるほど容易ではなく、色々な条件が重なり合っているものだと思うのだけど。
例えば、ライフスタイルの多様化。結婚しない人、したくない人。これらの人の何人に1人に結婚してもらおうなんて、どうやって出来る?
子どもがいない夫婦の何組かに一組に子どもを産んでもらおうなんてことは、無理に決まってる。子どもが欲しくないのか、欲しいけど妊娠できないのか、欲しいけどお金がなくて産めないのか……と理由もさまざまだろうし。
なので、総論で考えた「少子化対策」って、無意味だろうね〜。
もっと、それぞれの事情をしっかり把握して対策していかないとね。
でも、この日本で「安心して子どもを産んで育てる」ってかなり難しいのも現実。
子どもを産もうにも、産科医師が少なく住んでいる町で産めなかったり
子どもが急病になり、救急車を呼んでも、受け入れてくれる病院がなかったり
子どもを狙った犯罪が多く、母親が常に子どもと行動を共にしないといけなかったり
パパの残業代もつかなくなり、収入が減りそうだったり
税金や社会保険料の負担が年々増え、家計が破綻しそうだったり
そんな中、子ども1人あたりの教育費は、最低でも1,000万と言われたり
こんな中で、子どもを産むというのは、かなりの「リスク」と感じざるを得ない。
実際、厚生省が思っている「子どもを産む機械」である女性が、子どもを産むことが「リスク」と感じていることは、わかっているのでしょうか?
子どもを産むということ、子どもを産もうと決心することは、女性にとって、とても「ナーバス」なことなんですよ。
じゃあ、「少子化対策」って何もないのか? というと、そうでもないと思うのだけど。色々とあると思うのですが……
この続きは、また今度…
2007年02月02日
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